じむいんパパのinterest日記

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健康保険証がなくなるの?

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「健康保険証がなくなるの?ニュースで見たんだけどね。」外来の患者さんからの質問。

通勤途中のラジオで流れてはいたものの、詳しくわからなかったので、患者さんと一緒にスマホで記事を検索してみました。

「政府は6月にまとめる経済財政運営の指針「骨太方針」に、健康保険証をマイナンバーカードに一体化させる「マイナ保険証」の利用を促すことで、将来的に現行の保険証の原則廃止を目指すことを明記する方向で検討に入った。」

との記事を最初に見つけました。どうやら本当みたい…

マイナンバーカード作りに行かんといけんかな?」心配そうな声で患者さんがつぶやく。
患者さんからの相談が今後増えるかも…

確かに医療機関としては、マイナンバ−カードを保険証として利用してくださると、患者さんの保険情報以外(薬の処方歴や特定健診の結果など)を閲覧することができる(患者さんの同意があった場合)ため、治療に活かせる部分もあるかとは思います。

一方で、知り合いの医療機関の方からは、「マイナンバーカードを持っている人もほとんどいないし、診療所で補助金対象になるのは1台分だけだから、受付が混雑するので導入しない予定」との話も耳にします。

保険証の目視よりも時間がかかることは事実です。現在、当院でマイナンバーカードを保険証として使用している方はほとんどいません。患者さんからもあまりメリットが感じられないとの声もお聞きしています。

自分としては、患者さんにとっても医療機関にとっても、今のまま保険証と併用で良いのでは?と今は思っています。

・2023年度よりマイナ保険証が利用できるシステムの導入についても義務付ける
・2024年度中には健保組合などの「保険者」が、引き続き現行の健康保険証を発行する かを選べる制度の導入を目指すことも骨太方針に盛り込む方針

との記事もありました。

自分が勤務する医療機関では、昨年の10月よりカードリーダーを導入し、マイナンバーカードに対応できる仕組みを採用していますが、まだまだ一般的ではないようです。
患者さんから「この機械は、ここでしか見たこと無いんよ」とよく言われます。

厚生労働省の資料によれば、カードリーダーの申込みは約6割の医療機関がしているものの、導入は2割以下となっています(見方が間違っていたらごめんなさい)。
機器の不足も原因の一つかもしれませんが、導入に際してコストが補助金以上に必要になる(足が出る)こともあるのではないでしょうか?(実際に補助金内では設置することはできませんでした)

また、閲覧できる薬の処方歴や特定健診の結果を電子カルテ等で見る場合には、追加のコストが必要であり、このあたりの改善も設置を義務付けするのであれば検討してほしい。

あえて保険証をマイナンバーカードへ一本化するのであれば、あくまで個人的な希望ですが、公費の確認や予防接種の履歴もわかるようになればいいなぁと思います(社会人になり、子どもが生まれ、子どもと同じ病気にかかった時に「お父さん。◯◯の予防接種はしていますか?」と聞かれ、母親にその都度 確認しなければわからず、恥ずかしい思いを何度かしたことがあります)。

一本化することに向けて、利用される患者さんや医療現場の意見はどれぐらい聞いてもらえるのでしょうか...対応する現場(特に小さな組織)の大変さもわかっていただけるとありがたいです。