「わからないことがあったらなんでも聞いてね」と言われたのに…
後輩の一人が浮かない顔で呟いていました。
話を聞いてみると、わからないことがあったので、先輩に色々と質問をしたところ、
「少しは自分で考えて!忙しいの」と怒られたとのこと。
「結局どっちなんですかね?ハッキリしてほしいんですけど…◯◯さんはどうされていますか?」
後輩が言っていることもわからない訳ではありません。確かに自分にも同じような経験があるからです。
一方で先輩の言っていることもわからないことはありません。
状況を確認しようと思い、
「どんなことを尋ねたの?」「尋ねた時に相手は何かしていたの?」と聞いてみることから始めてみました。
どんなことを尋ねたか聞いてみると
・進め方はわかっていたが自信がなかったこと
・何度か教えていただいたが忘れてしまったこと
・途中までのやり方はわかっていたが、その先の進め方がわからなかったこと
について、「◯◯がわからないので教えて下さい」とだけ伝えたとのことでした。
相手(先輩)はその時に何をしていたのか聞いてみると
・とても忙しそうに走り回っていた
・集中してパソコン作業をしていた
・同僚と打ち合わせをしていた
先輩の気持ちを全て推し測ることはできませんが、自分なりに考えてみました。
きっと「わからないことがあったらなんでも聞いてね」は嘘ではないと思います。
ただ、言葉では伝えていないけれど「いったん自分なりに考えてみて、それでも分からないことがあれば聞いて欲しい。」といった意味合いも含まれていたのではないでしょうか?
忙しいといった理由だけでは、「少しは自分で考えて!」にはならないのでは?とも思いました。
「忙しいの!」については、想像ですが 本当に手が離せないほど忙しく、また質問も既に何回か教えたことだったので、つい出てしまったのでは…
後輩には(正しい方法かはっきりはわからないけれど)、次からこんな方法でしてみては?と伝えてみました。
・自分なりに「こうかな?」と考えた上で、「ここから先は分からないので教えて下さい」
・何も考えないうちに「分からないので教えてください」を出来る限り減らしてみる。
きっと自分なりに考えて『こう思います』という答えを用意すれば、間違いであったとしても、忙しかったとしても怒られないと思います。
答えが合っているかどうかよりも、「いったん自分で考える」という行動を先輩は期待しているんだと思います(最後は自分にも言い聞かせながらお伝えしました)。