インターネットでよく見かけるようになった農福連携の文字。有機農業に取り組まれている方のお話を聞いたことに加え、自分自身が介護施設で働かせていただいていることもあり、徐々に興味を持つようになりました。
農林水産省や厚生労働省のホームページにも「農福連携とは、農業と福祉が連携し、障がい者や高齢者の農業分野での活躍を通じて、農業発展とともに、障がい者や高齢者の自信や生きがいを創出し、介護予防、社会参画を実現する取組である」といったことが書かれています。
色々な取り組み事例が各団体(介護施設や障がい者施設)のホームページ上にアップされており、とても魅力的な取り組みだと感じました(掲載されている写真は素敵な笑顔ばかりでした)。
・介護施設の屋上を農園利用
・施設の敷地にビニールハウスを整備し、高齢者が主役の福祉農園を創設
・農業生産から加工・販売まで、高齢者を交えながら一貫して取組む事ができる体制作り
勤務先で取り組むためには、解決しなければならない問題や課題もあると思いますが、きっと何かできる(取り組める)ことがあるはず。
加工から販売までとなると一朝一夕には難しそうですが、施設の屋上を利用(安全面や屋上までの移動については検討が必要)することや、空いている敷地(ほとんど利用していないデイサービスの敷地があります)でのビニールハウス(資金面について検討が必要ですが)整備などは、準備をしっかりとすることで可能ではないかと考えられます。
利用者さんの中には、今でも現役で農業をされている方もおられます。是非、講師としてお招きし、農業についてのイロハを学ぶ機会が持てれば 少しでも実現に近づけられるのではないかと思っています。
農業活動を通じて、健康増進や生きがいづくり、さらには社会参加(加工・販売まで)を実現できる可能性もいつかは見えてくるのではないでしょうか。
農作業を通して体を動かすことは、機能回復や健康寿命の延伸にもつながり、コロナ禍で引きこもりがちである生活から 少しでも屋外で過ごすことで、心身の刺激にも良い刺激となることが期待できるようです。
一方で、農業活動をやめてしまった介護施設もあるとのことであり、理由等についても勉強しておかなければなりません。
やはり、自分を含め、職員の負担(本業の介護において、決して潤沢な職員数を確保できているわけではないため)について解決できなければ長く続けることは難しいと考えています。どのように進めていかなければならないか?
まずは、農福連携についてもう少し勉強を進め、生活していくレベル(商売としてのレベル)ではなく、ゆるい農(楽しむ農業)を目指して同僚に話をしてみたいと思います。