「そちらの診療所には優先トイレがありますか?」と電話で尋ねられました。
高齢者の方や車いすを利用されている方向けのトイレはあるのですが…とお答えすると、
「実は父親を受診に連れていきたいのですが、自分の子供のオムツを換える場所があるか確認しておきたくて…」とお返事いただきました。
恥ずかしながら、少しお待ちいただき、トイレを確認。手すりや杖を置く場所などはあるのですが、お子さんのオムツを換えるための台はありませんでした。
トイレにはオムツを換える場所はないのですが、現在使用していない部屋(第2診察室)や簡易ベッドのある部屋(仕切りはカーテン)がありますので、受付にてお声掛けいただければご案内できる旨をお伝えさせていただきました。
小さな診療所であるため、スペースは限られていますが、今回のお電話で、受診される患者さんだけではなく、その患者さんを連れてきてくださるご家族やご友人の方々にとっても使いやすいトイレが必要であると感じました。
また、トイレの名称についても考えさせられたお電話でした。
自分自身、「優先トイレ」という名称を使うことがなく、お聞きすることもなかった(聞いてはいたが覚えていないだけかもしれませんが)のではないかと思います。
院内でも、「車いすトイレ」といった名称で患者様にご案内していました(車いすの方だけではなく、通常のトイレよりも広いスペースが必要な方に利用していただいています)。
案内する時(こちらに◯◯トイレがございます)は、どんな名称が正しい(利用される方にとってわかりやすい)のでしょうか?
車いす用トイレ?優先トイレ?多機能トイレ?
「車いす用」と伝えると、車いす以外の方が入りづらいのかもしれない…「優先トイレ」というと、何が優先なのかがわかりずらい?
車いす、手すり、着替え台、オムツ換え台ありなどの見た目にもわかりやすいマークがあれば、利用される方も判断しやすいのかな…(当院のトイレのマークは車いすのマークだけでした)。
トイレだけではなく、来院される方にとってわかりやすい院内の表示や受付での説明(電話での説明を含む)を心がけていきたいと気づかせてくれたことに感謝いたします(まだまだ対応不十分、勉強不足でした)。