「もう少し前に(トラブルになる前に)気づくことはできなかったですか?」と先輩から指導を受けたのですが、なにかが起こる前に気がつくことって難しいですよね…どんなことに注意していけばいいのかわかりますか?
と後輩から相談を受けました。課題を発見できる力…難しいですよね。
仕事を進めていく上で何らかの課題は常にありますよね。でも、日々のしなければならない業務で手一杯のとき、その「何らかの課題」は見えにくく、そのまま放置されてしまうことも少なくありせん。そのまま放置してしまった結果、気づくことができなかった課題が問題(トラブル)に発展し、どうしよう…となることが自分自身にもあります。
個人として、組織として目指すべき姿(あるべき姿)と現状とのギャップを課題と考えると、目指すべき姿と現状とのギャップを見つけ、そのギャップを埋めるためのアクションが課題を発見する力(課題発見力)と言えるでしょうか…
「今、何が足りていなくて、そのためにこれから何をすればよいのか」を明確にできることができれば(気づくことができれば)、自分自身のこれからを考える上でも、職場での普段の仕事においても損はありません。
少し先のことを見据え、理想と現実のギャップを見つける力、そしてそのギャップを埋めるための解決手段を探す力を身につけることができれば嬉しいものです。そのために、普段からできることは何でしょう?
まずは、
・現状に満足しない姿勢を身につける
できる範囲で、次の一手を模索する姿勢を持ち続けたい。現状をしっかり見つめ、今は問題にまで発展していないけれど、これから問題となりそうな部分(順調に進んでいるときでも周りをみて改善できるところはないか考える習慣)がないか、についても考える姿勢を意識していきたいと思います。
・疑問を持つ(ゼロベース思考を持つ)
「何でこれはこうなっているんだろう?」「なぜこの決まりがあるんだろう?」というように考えられるクセを身につけ、無駄になっているところや足りないものに気づけるようになりたい。「これまでのやり方以外により効率のいい方法があるのではないか?」と、常に模索していく意識を自分自身が持つことが大切だと思います。
・評論家タイプにはならないようにする
「ダメだと思っていたんだよね、このまま進めると問題になると思っていたんだよね」と問題が生じてから言わないようにしていきたい。問題が発生した後で批評する人ではなく、問題となりそうな課題をあらかじめ指摘できる人材になりたい。そして解決に向けた行動ができる人になりたいと思います。
既に発生している何らかのトラブルを解決していく力(問題解決力)と表面上はトラブルが発生していない中で、自分から課題を見つけ出していく力(課題発見力)。2つの力を身につけるため、日々の生活からできることをしていきたいと思います。