「知り合いが今度手術をすることになってね。入院日をいつにしようか迷っているらしんだんだ。」
ご近所さんから相談を受けました。
「病院の方から、月末よりも月初に入院するほうが自己負担が少なくなる可能性がありますよ。緊急の手術ではないので、検討してみてください。入院期間は約２週間程度の見込みです。との説明を受けたとのことでした。」
「また説明の際に、内容がわかる資料は貰わなかったみたいで（病院の方が渡し忘れたのかな）、入院費の制度についてインターネットで色々見たけど、よくわからなかったみたいでね。」
恐らく高額療養費制度のことであると思ったので、制度の簡単な説明をさせていただきました。
「高額療養費制度は1ヶ月にかかる治療費について上限を設けるという制度です。そのため、月をまたいで高額な医療費がかかった場合は、それぞれの月ごとに上限額までの自己負担が必要になります。」
「1回の入院に対する上限額を定めていたり、一連の治療に対する上限額を定めていたりするわけではないので、月末に手術をする場合、入院期間がおそらく月をまたぎ、同じ月に入院し手術をして退院するとした場合に比べて自己負担額が多くなる可能性があります。」ということを病院の方がおっしゃられたんだと思います。
しかしながら、本人の症状や体調が最優先される（病院側の空きベッドの都合もあるかもしれませんが）べきであると思いますので、無理に月内に退院する、入院を遅らせて月初めにする、などといった『月をまたがないようにすると入院費が安くなる』といった考え方を必ずお勧めですとは言えませんでした。
もう一度、病院の方とよく相談してから決めるのが良いと思います。と伝えさせていただきました。
入院や手術は、本人そしてご家族さんにとっても不安があると思います。手術が成功し、元気に退院されることを願っています。
