とある研修の休憩中、女性活躍推進を進められている方から有意義なことを教えていただきました。「人は何だか不思議な決めつけをしていることがあるんですよ。」
決めつけ…確かに何かを判断する時、無意識のうちに色々と決めつけているかもしれない。
善意のつもりが悲劇を起こしてしまうことがあるんです。例えば、
・子どものいる女性は大変だからなるべく仕事の負担を軽くしてあげる
これは、女性の成長を阻んでいる可能性があります。と教えて下さいました。
このような考え方を アンコンシャス・バイアスっていうんですけどお聞きになったことありますか?「アンコンシャス・バイアス?」バイアスは聞いたことがあるけど…
アンコンシャス・バイアスとは、アンコンシャス(無意識)のうちに持っているバイアス(先入観)による思考のゆがみ。誰しもが、気付かずになにかしらそういう思考を持っている可能性があり、それが誰かを深く傷つけてしまったり、社会問題に発展したりしている。とのことでした。
更に、アンコンシャス・バイアスの典型的タイプも教えて下さいました。
・ステレオタイプ
性別・出身地・年齢・職業などの先入観で、自動的に物事を考えてしまうこと。例えば「男性は競争から逃げてはいけない」など
・集団同調性バイアス
周りの人が同じ行動をしている場合、同じような行動をとるようになってしまい行動や考え方が揃ってしまうこと
・権威バイアス
「社長や管理職に就いている人などの意見は正しい」と思い込むこと。例えば、「組織における立場(役職)の高い人の意見が優先される。立場が低い人の意見はたとえ有益でも無視される」など
・確証バイアス
根拠がないのに良いと思った意見のみを採用して情報収集をしてしまうこと。自分が良いと思った意見を肯定する情報のみを参考にし、否定する情報は取り上げない。例えば、「◯◯に△△を任せないほうがよい。という思い込みにもとづいて、それを裏付ける意見だけを集め、それを否定するような意見は参考にしない」など
アンコンシャス・バイアスは、男性、女性双方にとって良くないこと。まずは、アンコンシシャス・バイアスというものがあることを知ることが大切。無意識にやっていることに対して気付くことも大切。日々のコミュニケーションの中で気付きがあれば教えてあげることが大切であると教えていただきました。
知ること、気づくことはできそうな気がします。自分の課題は、気づきがあれば教えてあげることかな…「そもそもこれって、変じゃないですか?」思っていてもなかなか言えない言葉です。本気で変える必要があるのであれば、ここは空気を読まずに覚悟を持って言うしかないですね(なかなか言い出せない自分…日々反省します)。