日々、職場や家庭などさまざまな場所で人と接し、話し言葉を通じて情報や感情を伝えている…そんななかで、会話は単に言葉のやり取りにとどまらないことも多々ある…
そこには相手との心理的距離や関係性が反映されており、うっかりすると、何気ない一言が相手を傷つけたり、誤解を生んだりしてしまうことも…その結果、思いがけない衝突へと発展してしまったなんてことありませんか…
できれば、無意味な（不要な）衝突は避けたいもの…
そんな事態にならないために気をつけなければならないのが「敬語」の使い方ですかね…
敬語（丁寧語）は、相手に対して敬意を持って接するための重要なツールであり、車同士の衝突を和らげるバンパーと同じように、人間関係における緩衝材となり、不要なトラブルや対立を未然に防いでくれる可能性があるはず…
たとえ正しい内容であっても相手を責め立てるような印象を与えないように気をつけていきたい…
少しでも丁寧な言い回しを使えば、相手の顔を立てつつ、自分の意見も伝えることができるはず…
敬語を適切に使うことで、「近すぎず遠からず」のちょうど良い距離感を保ちながら、円滑なコミュニケーションを実現できれば嬉しいな…
年代や価値観の異なる人々と接する機会が増えてきたいま、自分自身が注意を払わないと、相手との距離感を見誤りやすくなってしまいがち…
初対面の人に対して馴れ馴れしく話せば、警戒心や不信感を抱かれるかもしれないし、親しい相手に過度に形式ばった敬語を使い続けると、よそよそしい印象を与えてしまうこともある…
だからこそ、「この相手にはどの程度の敬語が適切か？」と常に意識し、相手との関係性や状況に応じて使い分ける柔軟さを身につけていきたい…
敬語は一見すると堅苦しく感じられるかもしれませんが、その本質は相手を思いやる気持ちにあるはず…
心からの敬意を込めて話せば、たとえ表現が少し拙くても、相手にはその誠意が伝わるものですよね…もちろん言葉遣いだけ丁寧にするのではなく、声のトーンや表情がぞんざいにならないことも忘れずに…
自分にとって敬語は、相手との距離を保ちつつ、円滑なコミュニケーションを可能にする潤滑油のような存在と考え、もう一度学びなおしていきたい…
