「本当に分かっているの？この前も同じことで注意したと思うんだけど…」という声が後ろの席から聞こえてきました。振り返るとなんだか少し険悪な雰囲気…でもなんだか他人事のような気がしなくて、「どうしたんですか？」と自分では珍しく首を突っ込んでしまいました…
なぜ？他人事ではないと感じたのか…それは同じセリフを自分自身、何度も若い時に先輩方から聞かされていたからなんですよね…当時は「分かってるよ！たまたまミスしただけなのに…」って心のなかで呟いていました（歳を重ねるごとに、自分のその思いは誤りで、先輩方に注意していただいて良かったと感じています）。
社会人になって本当にたくさんの方々から色々なことを教えていただきました。自分の理解力もありますが、説明してくださる相手によって分かりやすい（習得しやすい）、分かりにくい（上手く理解できない）ことがあったのも事実です。その時を振り返ると、自分の悪い部分が見えてきました…それは、カッコつけて（理解できないヤツと思われたくない…って思う気持ちが先行し）、分からないのに（理解できないのに）「はい！わかりました。次からは気をつけます！」と適当な返事をしていたこと…
分からないことをそのままにして（分かったふりをして）、また同じミスを繰り返す方がカッコ悪いし周りにも迷惑をかけることが当時は理解できていなかったんだと思います（自分自身、注意されている今をとりあえず乗り切ればいい！はやくこの時間が過ぎ去ってくれ…みたいに思っていたはず）。
でも歳を重ね、多くの方々に支えられ、その当時の考え方は間違っていることに気がつくことができました。一時の恥ずかしさや面倒くさい（理解するために調べたり聞いたりすること）っていう気持ちは自分の成長を止めてしまうんだということを…
分かったふりをすることで、その場をしのげることは確かにありました。でも、次に繋がっることはなかった…学ぶ姿勢を自ら放棄していたからですよね…
そして最も後悔したのが、忙しい！を理由に、分かったつもり（よく調べもしないで、聞きもしないで）で仕事を進めてしまったこと…結果として雑な仕事に繋がり、あとで何度も何度もやり直しをしなければならなくなり、自分の時間も周りの時間もムダにしてしまったことがあります。
その反省をこれからに活かすことが自分には必要です。分かったふりをせず、常に学ぶ姿勢を持って、雑な仕事をしないこと。時間は掛かるかもしれないけれど、丁寧な仕事を心がけていきたいと思います。
