じむいんパパのinterest日記

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BCP計画策定の研修に参加しました。

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近年、多くの地域で様々な自然災害が発生しており、比較的災害の可能性が少ない地域ではあるものの、できる時にできる範囲の準備をしておきたいと考えていたこともあり、先日、医療機関におけるBCP計画策定の研修に参加しました(今までの避難計画に比べ細かく実務的な計画の作成が必要と感じました)。

研修の冒頭で、病院の「BCP」とは、「震災などの災害によって損なわれる病院機能(診療)を、実行可能な事前準備と発災後のタイムラインに乗せた優先度に基づいた行動計画により維持・回復するとともに、発災によって生じた新たな医療ニーズ(すべてのフェーズ)にも対応するための計画で、従来の災害対応マニュアルを含み膨らませた広義のもの」と考えていましたが、被災による病院の「機能喪失・破綻」、「避難」、「再建」についての観点に欠けていました。今後はより広く、起こりうる事象に対応できるようにBCPはさらに膨らみます。(水害対策も)そして、よりフォーカスを絞ったものを重視して、急ぎ整備する必要に迫られています。と説明がありました。

今は、準備していかなければならないことをまとめることで精一杯ですが、まずは研修で教えていただいたことに一つずつ取り掛かって行きたいと考えています。

事前準備(平常時対応)
・事象の分析
・具体的対応
・体制づくり(組織・ルール)
・物品の準備・備蓄・補給体制
・職員への周知・教育・訓練

研修で学んだ最も大切なことは、この計画は一人で考えるものではなく、組織全体として取り組まなければならないということです。自分が勤務する医療機関は、全職員数30名の小さな診療所です。職員も様々な職務を兼務しており、時間的な余裕がある人はほとんどいません。必要な物品等を購入する資金も限られています。まずは、計画や準備の必要性と一緒に取り組んでほしい想いを伝えていくところから初めていきたいと思います。

専門の業者さんに依頼することも一つの手段ではあると思いますが、研修でも講師の方がおっしゃられていたように、それぞれの地域で、それぞれの医療機関での特性があるため、任せっきりのBCPでは意味がなくなってしまいます。

今回の研修だけで作成のための必要な事柄を全てマスターできたわけではありませんが、ある程度のメンバーがあつまれば骨格づくりを進めることができそうです(まだまだ知識不足ですが…)。期限が決まっているわけではありません。しかし、自然災害はいつ起こるともわかなないため、できる範囲から必要な準備を早めに進めたいと考えています(研修の中で、他の医療機関の方が実施されていたコスト負担は少ないが効果のある対策案を参考にしていきたいと考えています)。

病院BCPの今後の課題として(抜粋)、
• 拠点病院以外での策定の普及(より多くの人が助かるBCP
BCPに載せた方策・対策を実行できる早急な体制整備
• 地域防災計画や他の組織のBCPとの整合性(地域包括的なBCP:DCP)の説明を受けました。

小さな診療所でも何らかの力になれるように、出来ることは何か、しなければならないことは何かを皆んなで考えて、できることからすぐに取り掛かりたいと思います。